介護業界で活躍するさまざまな職種にスポットを当てるブログ

ホームヘルパーになるには修了書が必要

ホームヘルパーは現在のところ、法的な意味での資格はなく、都道府県や民間企業などが行っている講習を受講することで、1~3級の認定が得られます。ホームヘルパー養成研修修了を採用条件に入れる職場が増えており、在宅サービスの仕事に就くには修了書の取得は欠かせません。ホームヘルパーになるには、厚生労働省の「養成研修事業実施要領」に基づいた養成講習を受講し、修了書を受けることで技術保証がなされる仕組みになっています。この修了書を受けるには、都道府県や指定都市、指定を受けた民間企業・学校法人などの実施機関が行う養成講習を受けなければなりません。

養成研修は3~1級の各過程、継続養成研修過程の計4つに区分されています。3級課程は、勤務時間が少ない非常勤ヘルパー、福祉公社の協力会員、登録ヘルパーとして従事する人たちが対象で50時間の内容です。2級課程はこのサービス事業に従事する人たちが対象で、130時間の研修時間。この2級課程を受講する人が一番多いと言われています。1級課程は、2級課程修了者で実務経験1年以上が対象になり、チーム運営方式の主任ヘルパーなど基幹的ヘルパーの養成コースで230時間。継続養成研修は、1級課程修了者が対象で、資格の維持・向上に必要な研修で時間は都度指定されます。受講方法は通学が基本ですが、通信教育(ただし1週間程度のスクーリングがある)もあります。また、ヘルパーとして3年以上実務経験があれば、介護福祉士の国家試験を受験する資格が得られます。